<装置概要> 共軸円筒、及びコーンプレートによる定常流粘性と外筒(プレート)強制振動による動的粘弾性の測定が可能。 <主要性能> 定常流粘性 0.01〜100000 Pa・s 動的粘性 1〜10000 Pa・s 動的弾性 1〜1000 N/m2 外筒(プレート)回転数 0.05〜500 rpm 振動数 0.00083〜8.3 Hz 測定温度範囲 室温〜250℃ <コメント> 定価は1000万円だったらしいですが。先生が4年生になって研究室配属されたときには既にあったという古〜い装置。数年前まで現役で、数人の学生が卒論や修論のためにこの装置を奪い合って実験していたとのことです。サンプルの仕込みや校正、測定のほとんどが手動で、データはペンレコーダーに出力され、これを読み取って電卓で計算し、結果をグラフに描きます。かなりの手間ですが、レオロジー測定の原理を理解するには良い装置です。 製造元の岩本製作所という会社は10年くらい前に倒産し、その後、何度か故障したそうですが、先生が何とか修理されてしのいできました。しかし一昨年の7月上旬、測定中に突然停止。モーター駆動部のトランジスターが破損。このトランジスターは入手困難とのことで...廃棄? ![]() ![]() 修理のため解体中 ↑ この部品が原因 8月上旬、先生は秋葉原の電子部品ショップで、壊れたトランジスターと同等品であろうと思われるものを購入。早速、取り替えてスイッチオン! プスッ、と音がして、交換したトランジスターから若干の煙が...。一瞬にしてトランジスターは壊れたそうです。どうも他のところにも原因がありそうなことが判明...ついに廃棄? 廃棄にしようか、どうしようか、さんざん迷われたあげくに、大改造。駆動方式の全く異なるACモーターを購入し、インバーター制御で回転数を変化させる装置に変身! ![]() そして、11月から動いています。ワイヤー定数の検定も終わり、現役復活です。今年は正常に動いていました。 この研究室は応化なのでしょうか? |
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